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ソリューション企業多しといえども、小売流通業をサポートするのはNECだけ??。GMS、CVSほかあらゆる業態の外資小売企業が中国進出を果たすなか、長年にわたって積み上げてきた単品管理のノウハウ、POSシステム等の実績をもとに、同社のソリューション展開に加速がかかる。
着実な伸びを見せる中国・小売業
二〇〇三年、SARSの暴風に揺さぶられたとはいえ、中国全国のGDPは一一兆元を突破。前年比九.一%増の成長率となるなか、小売総額も八.六%増の成長を記録した。そして今年六月一日、新「外資投資の商業分野に関する管理法」(四月、商務部公布)が実施され、外資の小売業に対する規制も大きく緩和、門戸の全面開放に向けて大きく前進している。 大きな「発展空間」に目をつけ、SC、SM、DS、CVS等々の業態を問わず、海外小売業進出の加速化は顕著だ。あまたの製造業者の中国進出で築き上げられた「世界の工場」は、「十三億の消費市場」として次なるステージを迎えているといえる。
「難度」高いソリューション
NECのDCM(Demand Chain
Management:デマンドチェーン・マネジメント)に関する実績は華々しい。GMS、CVS、化粧品店等々、とかく小売に関するソリューションについては独壇場といっても言いすぎではない。 同社は、日本本社の業務ノウハウの中国への完全トランスファー、すなわち在中の日本法人のトータルサポート体制を強化することを目的として一九九六年にNECSIを設立。以来、中国SI業界の先導役を担うソリューションプロバイダーとして実績を積み上げてきた。DCM部門の設立はまだ一年半にしか及ばないが、間もなく既存組織を再編して新たなスタートを切る統合会社「NECソリューションズ」(仮称)にとっても、同部門が重要な事業の柱となり得ることは間違いない。 「地方によって税制、商習慣も違えば、商品の需要状況は刻々と変化している。製造業を対象としたシステムと比較しても、小売業はコストパフォーマンスへの要求が高く、厳しい領域だ」とNECSI、DCMソリューション部部長の林南星氏は語る。ソリューション企業多しといえども、多くの大手IT企業が参入を果たしていないのは、こうした「難度の高さ」によるところが大きいかも知れない。
POSから財務帳簿までを全自動で
供給サイドを主な対象領域とし、サプライヤー側の合理性を追求することに重点が置かれたSCM(Supply Chain
Management:サプライチェーンマネジメント)に対して、DCMは販売サイドの発想から生まれている。商品の品揃えや発注の最適化を実現し、需要の変化をチェーン全体に反映させる仕組みである。その基本となるのが、店頭における商品の動きを小売店舗が詳細に、かつ正確に(さらにスピーディーに)管理することを可能とした「単品管理システム」であり、在庫管理コストの削減に寄与するほか、在庫切れによる販売機会損失のリスク回避にも役立つといえる。 POSから財務帳簿まで一貫したプロセスを「全自動」でつなげることを可能とするパッケージを、NECはGMS、CVS用に用意している。または、パッケージソリューションだけでなく、イトーヨーカードー、あるいはセブン?イレブン、化粧品店舗等にトータルシステムソリューションの導入実績も成功事例として持っている。ますます拡大する中国市場のなかで、同社の「総合力」に対する評価はきわめて高いが、あらゆる領域をカバーする多種多彩な「メニュー」を称して、「いわばファミレスのメニューのようなもの」と林氏はネイティブ張りの流暢な日本語でたんたんと語るのみだ。優秀な若手人材の幹部候補登用による「現地化」も着々と進んでいるようだ。
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